コラム

[自転車選び]ツアーガイドは“ちゃんと発信する人”が信頼できる <奥武蔵自転車旅行社 則包高希氏>

ツアーガイドは“ちゃんと発信する人”が信頼できる <奥武蔵自転車旅行社 則包高希氏>

これから自転車をはじめる時に、なにをどう選ぶか。自転車(タイプ)の選び方、パーツの選び方、ライドイベントやお店の選び方など、さまざまな場面で遭遇する『選ぶ』という行為に注目して、自転車に関わるプロや先人のお話からヒントを探ります。
これまでの自転車選び
第1回 大切なのはテクニックや知識の先にあるもの <ゴーゴーホイーラーズ 竹洞寛行氏>

第2回は、埼玉県を中心にライドイベントを主宰する「奥武蔵自転車旅行社」の則包高希さん。こだわりのライドイベントに遠方からの参加者やリピーターが絶えず訪れる、自転車イベントの仕掛け人です。

「ツアーガイドは“ちゃんと発信する人”が信頼できる」

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交換した名刺には、「じてんしゃ王国 埼玉」をとことん楽しむ!というフレーズが力強く表現されていました。奥武蔵自転車旅行社は、まさに埼玉県を自転車で味わい尽くすことをテーマにしたライドイベントを仕掛けています。入念なコース調査を経て、実際に走り、立ち寄りポイントのひとつひとつと地道な交渉を重ね、参加者が安心して走れるコースを7つ。初心者向けのグルメライドから、上級者も楽しめるロングライドまで、いつも参加者で賑わう人気を誇っています。いったいどんなことを大切にして、コースを設計しているのでしょうか。代表の則包(のりかね)さんに伺いました。

「もともと自分の中にあったアイデアがロングライドのイベントだったんです。長い距離を走る場合、多くの初心者が躊躇してしまったり、逆に、勾配や道路状況などをよく知らずに挑戦して痛い思いをしたりする傾向があります。

そういう人たちに対して“こんなロングコースがあるんだけど”って差し出したいんです。そこは何度も走ってリサーチして、危険な場所や気持ち良く走れるポイントを設計した上で作っている安心・安全のコース。初めて来た人がイベントの終了後に、本当に自分が100km走ったのかと驚いているのですが、まさにそこを狙っています。」

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スポーツコースを開拓しているわけではなく、歴史文化や町の趣といった教養面での面白さ。自転車というツールを使って寄り道しながら軽妙なトークでガイドするスタイルに、多くのファンがついているのがわかります。知らず知らずのうちに、初心者が楽しみながら100kmレベルのロングライドを達成している・・・しかも、安心・安全に。

「人気のある定番コースであっても、絶えず“マイナーチェンジ”を心がけています。というのは、道路状況が変わったり、途中のお店がなくなっていたりするわけですよね。せっかく自転車を買ったのにどこを走ったらいいかわからない、いわば“自転車難民”の人たちは、交通法規がわからないケースも多い。すると、道路に出ること自体が怖くなっちゃいます。ですから、主催者自身が何度もコースを確かめて、参加者の不安をぬぐう“味方”になることが大切だと思うんです。」

この“味方”というフレーズは、取材中に何度か出ました。奥武蔵自転車旅行社を紐解くキーワード。その証に、ライドイベントにはサポートカーがつくものもあるそう。これは確かに初心者が安心できる対応ですね。

攻めるのではなく、のんびり走れるコースをつくる。参加者の不安な気持ちを汲み取り、安心して走れるガイドをする。徹底的に初心者の“味方”になっている様子がうかがえました。

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ところで、この取材は、くるくるサイクルで人気のコラム「奥武蔵 ”オクムサ” 自転車日記」を連載していただいているオクムサ・マルシェで行いました。なにを隠そう、奥武蔵自転車旅行社が、ライドイベントの中で立ち寄る場所なのです。ウワサを聞きつけてやってくるサイクリストがどんどん増え、疲れを癒す店内の雰囲気やメニューが大好評とのこと。埼玉方面を走る読者のみなさんにも、ぜひ立ち寄ってもらいたいお店です。

▼奥武蔵自転車旅行社
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